もやすみなさい ―研究の1日の終わりに

火炎、着火して伝播するものに興味があります

クリエイティブをビジネスにつなげた先行事例について

この数年ほど,社会の根底を流れる要請が「勤勉な労働者であれ」から「クリエイティブであれ」に激しく変化している時期はないのではと思う.

「クリエイティブであれ」というテーゼは言うは易しであるが,勤勉に会社に勤めることと比較して数段上の器用さが要求されるように思う.

なんとも難しいと思うのは,自分の感性を追求するという行為と他者の課題を解決することによる金銭的な持続可能性という,本来矛盾する方向性をつなぐこと,そのバランスをうまくとらなければならないということである.

駆け出しのミュージシャンやアーティストが悩んできた普遍的な問題が,これからさらに裾野を広げて多くの人々の頭を悩ませていくのだろう.

しかし希望はあって,普遍的な問題であるからにはこれまでに取り組んだ人々が考えてきた内容を借りてくることができる.

自分の頭のみで考えるのもよいが,時には過去にことを成し遂げた人々の言葉に触れて,書物の中の彼らと議論してみるのも有用だろう.

 

以上を踏まえて,クリエイティブとビジネスの間で橋渡しをしてきた先行事例を調査していくことを決めた.

今のところ,興味があるのは,

- Rhizomatiks

- チームラボ

- Takram

といったところだが,これに限らず,やる気のある範囲で,古今東西問わず調査できれば幸甚である.

特に興味があるのは,何かを作る能力を身につけた後に,それを他者の課題と結びつける過程がどのようになされていたのかということである.

いくつか適当に要因を考えると

- 過去の経験で課題を知っていたこと

- ビジネスを理解した人が身近にいたこと

- ファンのなかから課題を提案されたこと

- 全くの偶然から課題を発見したこと

今はまだ,明確な仮説が構築できているわけではないが,個人的には「隣にいた人が課題を運んでくれた」というものであれば良いなと思っている.それが正しいのか,正しければどんな人であるのかは,今後調べていきたいもので.